交感神経優位の時、内臓や表層(皮膚)への血流は血管収縮により、悪くなり、骨格筋への、血流は良くなります。
それでは、同じ血管なのに、「なぜ、体は、そんなに器用に、部分的に血管の収縮をコントロールさせ事ができるのでしょうか?」
生理学的にやっと、今まで不思議に思っていた理論がわかった。
まず、交感神経優位の状態は、「ファイト&フライット」とで緊急時、緊張状態の時、「戦うとき、逃げるとき!!」などの骨格筋を通常以上に動かすために、骨格筋への血流が上がります。
内蔵への血流は逆に、減少し、闘ったり、逃げるための血流を、骨格筋に回します。
また、戦いのときに、傷ついても、出血を抑えるために、皮膚などの表層の血管は収縮します。
ファイット & フライット のストレス状態が続くと、慢性の肩こり、腰痛が起こります。もちろん、内臓への血流減少により、胃潰瘍を始めとする内臓疾患も起こるわけです。
ここまでは、施術かであればだれでも知っていることです。
生理学的に機序を説明すると、みんな学生時代に習ったことを忘れてしまっています。(私も、・・・)
通常、交感神経は、前節で、アセチルコリンがニコチン受容体と結合し、節後線維では、ノルアドレナリンが放出され、標的器官に伝達されます。
しかし、例外として、汗腺と骨格筋は、節後線維で、ノルアドレナリンの代わりに、アセチルコリンが放出され、標的器官(骨格筋など)に伝達されます。
放出する物質を変えることで、同じ神経回路(交感神経)でも、血管への作用を変えています。
この事で、人体は、骨格筋への血流を良くし、平滑筋(内臓)や内胚葉由来の皮膚への血流を制限しています。
人間の体はよくできていると、今更感心しています!!WWW
何の講義でもそうですが、教える人が上手いと、惹きつけられます。
大きい大学の教授陣は、あまり、教えるのが上手くないと思う。アメリカの大学の教授もあまり教えるのが上手くなかったように思う。
教授は情報の垂れ流しではなく、生徒が興味を示すよう講義をする努力が必要です。
私も魅力的な先生を見習って、興味を惹く講義活動を行っていきたいです!!
コメントを残す