ぎっくり腰の施術の後、立ち上がるのが困難になられる患者さんがおられます。
その理由の一つに施術時のポジショニングがあります。
上の写真はクリエピローを使った時の悪いポジショニングの例です。
クリエピローの端が大腿骨大転子(黒い丸)の真上にあり、坐骨が下がっている状態です。
股関節の屈曲位は、腰痛を楽にするために非常に重要です!!クッションが上にありすぎて、逆に股関節伸展位になっています!!
坐骨が下がり!!・・・・・脊柱起立筋,腰方形筋などにがストレッチされ、筋硬縮を増長します。
股関節伸展位!!・・・・収縮した腸腰筋をストレッチさせ、更なる、筋硬縮!!
腸腰筋は逆に過剰に縮めてあげた方が腰痛は楽です。(カウンターストレイン)
このポジショニングでは、慢性腰痛を持った人は、うつぶせになるだけで鈍痛です。
上の写真は、クリエピーローを使った時のポジショニングの良い例です。
クリエピローの端が大転子(黒丸)から10センチぐらい下に位置しています。
股関節が屈曲位に保たれ、腸腰筋がリラックスしている状態が保たれます。
ぎっくり腰の患者さんはこの状態でうつぶせになれば、腹圧が下がり楽です。
また背中で呼吸ができ、筋が自然に動き自己矯正します。放置していれば自然に治るかもしれません??
下の良い例の患者さん役は身長165センチぐらいです。何も考えずにクリエピローを使ってもらてよいです。(165センチ以下の患者さん)
上の悪い例の患者さん役は身長175センチぐらいです。クリエピローを下げてピローの端が大転子から10センチぐらい下に来るように設置してください。
また、長身の方には、ピローの下端につないで、クッションを置いてください。
そして股関節が、屈曲位であることを確認してください!!非常に重要!!
この10センチの差が施術の明暗を分けます!!
この微妙な小さい誤差や角度は素人の方には見えないかもしれませんが、これが解るかわからないかが、その先生の技術力に繋がります。
マクロ(ユニバーサル)が診えて、ミクロ(セグメンタル)も診えて、一流かと…私の修行も続きます・・
最近プロの方のクリエピローの購入が多いので、時間を見つけてはプロ仕様のクリエピローの使い方を解説していきます。
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