「ぎゃー」と叫びたくなるようなぎっくり腰と慢性の腰痛の時、骨盤の位置が全く逆になります。
左の仙腸関節周辺(臀部)に慢性腰痛がある人は、多くの場合、左の臀部が左、後ろ方向に出ています。
左のお尻が大きく診えます。
X軸上で左トランズが起こっています。
この時、左臀部は構造的に神経や血管はストレッチしています。そのため左臀部は血行不良になり、発痛物質ができやすくなっています。また、神経も過敏になり、痛みに対する閾値も下がっています。
この骨盤の位置のために、慢性的に腰痛は続きます。
激痛のぎっくり腰の時は、通常とは逆の方向に骨盤は、位置します。
左の臀部が痛いときには、右の臀部が右後ろ方向に出ています。
x軸上で右トランズが起こっています。
慢性痛時とは左右逆の位置に骨盤は位置しています。
通常の慢性痛を左に持っている人が、ぎっくり腰になると、いつもと逆の右に骨盤をゆがませます。
これは人間が無意識に「痛いところを守ろう!!痛いところを治そう!!」という自己防衛本能が働き、このような構造的な変位を起こします。
左側のぎっくり腰の時には、体を左に傾けて歩いてこられます。骨盤を右に寄せることによって、患部(左腰」を正中線上に近づけようと本能的にしています。
痛いところ(左腰)が正中線上に近づく、すなわち、右の臀部が左後ろ方向に出ます。
右方向に移動した左腰は、血管、神経、筋肉が緩み、血行が良くなり、損傷部位を全力で治す体制(骨盤の位置)を作ります。
また左腰への負担を最小限にします。
ぎっくり腰の時、体は自分自身を守ろうとして、大きくゆがんでいます!!
ここで問題になるのが、ぎっくり腰を治すために治療院へ行った時、経験が少ない先生に治療を受けたときです。
右に骨盤がゆがんでいるからと言って、左に骨盤を直接的に矯正した場合、症状が悪化するケースが多いです。
確かに、刺激を入れるだけで、治るケースも多くあります。
しかし、最小限のリスクで治すためには、体の歪みの意味や因果関係を把握して、治療にあたるべきです。
酷いぎっくり腰に、アドジャストよりは、
関接法や、カウンターストレインなどが無難かと思います。
アドジャストメントで、症状が悪化した場合、レントゲンを撮ることができない日本では、治療家自身を守ることができません。
(実際にはぎっくり腰の痛みとは関連は薄いが、先天性の奇形や骨折が潜んでる場合がる。)
それを理由「レントゲンを撮らずに矯正をしたこと」にアメリカなどでは訴訟が起き、施術者が敗訴している。古い圧迫骨折の矯正でもNGである。
最後に、体のゆがみの意味することを考察して治療に当たれば問題はないでしょう!!
経験豊富な先生たちにとっては、ごく当たり前の事を連れずれと書いていますが、学生さんや素人の人たちに、「ぎっくり腰とは何か??」
を少しでもわかってもらえるように、頑張って最後まで書き上げたいです!!
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