患者さんの主観で、「急に腰が痛くなった!!」時に「ぎっくり腰」と呼ばれる。
いわゆる「急性の腰痛症」であるが、症状、重症度などは患者さんによってまちまちである。
「ぎっくり腰なので診てください!!」と電話がかかってくると、通常歩くのも困難で、腰を押さえながら来る人を思い浮かべる。
しかし、ときには何もなかったようにすたすたと元気に歩いてこられる患者さんもいる。
私…「あれ・・??ぎっくり腰じゃーなかったの??」と、拍子抜けする。www
今まで全く腰痛がなかった人が少しでも違和感や、痛みを感じたときには、その人にとってのぎっくり腰である。
症状の程度ではなく、急に痛くないものが痛くなれば「ぎっくり腰」と呼ばれる。
慢性の腰痛の人が、重い物を持って激痛に襲われ、歩けなくなり車椅子で来られる場合もぎっくり腰である。
いつも痛かった腰痛がいつも以上に痛くなっても、ぎっくり腰である。
「ぎっくり腰」は急性腰痛症ともいわれるが病名ではなく、ただの現象、症状名である。
椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症、すべり症などは、映像診断により構造的な異常が認められるため、病名である。
ぎっくり腰は、急に激痛が走るので、魔女の一突きと欧米では言われるが、実際には、少しだけ痛かったのが時間がたつにつれて、激痛となり、歩けないぐらい重症化するケースも多い。
逆に、重い物を持った時に激痛が走っても、そのときだけで、それ以後まったく痛みを感じないケースもある。
「ぎっくり腰」とは、おおざっぱな言葉で、
「急にいつもよりも腰が痛くなる。」「腰痛によって、急ではなくても、立ったり座ったりなどの運動障害や運動時痛を起こる。」・・・・腰痛です。
患者さんが「ぎっくり腰です。」と言えばそれはぎっくり腰でいいのではないかと思う!!
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