歩くのも困難、立ち上がるのも困難な酷いぎっくり腰でも、軽傷で身体には何の損傷のないの場合が多い。
「痛くない範囲で、ドンドン動いてください!!」・・・・私がよく、ぎっくり腰の患者さんにアドバイスする言葉である。
実際は「痛くても日常生活に必要な動きは躊躇せずに行ってください!!」
肉体労働や長時間同じ姿勢を続ける仕事は休んだ方が良いかもしれない!!
通常、どんなに酷いぎっくり腰でも、2週間もすれば何の治療をしなくても自然治癒する。
逆に痛いからといって安静にしすぎると、完治に時間がかかることが多い。
元々、ぎっくり腰は、自己防衛本能によって起こる。
重い物を持とうとした時、筋に過剰な負担がかかり、筋が損傷する前に、筋の収縮運動をロックし、行動を停止する自己防衛本能が働く。
ダンゴムシを触ろうとすると、ダンゴムシは体を丸め、一時的に動かなくなる反応に似ている。
人間も身体が危機を感じたときに、身体機能がロックされる。
ダンゴムシも人間もそう変わらない!!WWW
ぎっくり腰は身体が壊れる前に、警告する自己防衛本能で、症状はひどくても、大したことではない場合が多い。
工場にある人間が作った機械も、何らかの異常を感知したら、一斉に機能を停止するシステムになっている。
問題を解決してリセットボタンを押せば、何も問題がなかったように動き出す。
患者さんの痛みに対する恐怖心が、症状を悪化させ、発痛物質の分泌を促進し、痛みのスパイラルを作り出す。
施術者が「大したことがない!!」と思って施術するとそれが患者さんに共鳴し、治りが早い!!
逆に重傷だと思い、あせって施術すると、患者さんに共鳴し完治は遅れるし、信頼関係は気づけない。
大きい外傷以外のぎっくり腰は、心因的な要素が主で組織の損傷は皆無と思った方がよい!!
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