人間のすべての関節は軽度屈曲が自然なのです。

あなたの手の指先を診てください。すべての指の関節は軽く曲がっていますよね。

小学校の時、「気を付け」「前習い」をするとき、指先を「ピーン」と伸ばすように言われます。

しかし、長時間、指先を伸ばし続けると手がつかれるどころか、しびれそうになります。

一時的に関節を伸ばすことは何の問題はないのですが・・伸ばし続けることは、交感神経優位の状態を作るどころか、構造的にも循環障害を起こします。

指の関節を軽く曲げている状態が中間位、伸ばすと伸展位、拳を作った位置が屈曲位です。

自然な手の形は背骨の弯曲とおなじ弧を描いています。

結構丸いですがこれが一番構造的に安定した関節の位置です。

膝の関節の自然な位置は軽度屈曲です。

同じく肘の関節の位置も軽度屈曲です。

肘の関節がまっすぐより逆の方向に曲がった状態を猿手と言います。

膝の過伸展も、猿手と同じで異常な状態です。

また膝関節の話に戻ります。

膝関節も立位でもあおむけ寝でも軽度屈曲が中間位で、一番安定した位置です。

伸ばしすぎて過伸展になっても負担かかるし、過剰に曲げてもいけません。

膝か伸展は脳梗塞などの神経障害でも無意識でおこります。

バレエ、ダンス教室などだけでなく、学校などでも、膝を伸ばすように指導されることがあります。

自然な関節の位置は軽度屈曲です。

高齢の女性で膝関節症で、膝が伸びない人がおられます。

彼女らは膝関節の過剰な屈曲です。

膝関節症の人達を見て、膝を過伸展するのが健康と、日本人は勘違いしているのかもしれません。

しかし、しかし膝関節は軽度屈曲が正常で、重力の衝撃を吸収するようにできています。

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