頭蓋は動くか?

頭蓋骨は23個の骨で構成されており、縫合(かみ合った状態)で接合されている。


一つ一つの頭蓋骨がパーツとして動くといわれる先生がおられるかもしれないが…「動く」ってどんだけ??どのように??


木などの植物が動くというのであれば、頭蓋のパーツも動くことになります。


「歯車」のように動くといわれるのであれば、「絶対にありえません!!」


動く方向は「膨張と収縮のみ」です。


アメリカの解剖の時間、生の頭蓋骨の縫合部に圧を加えて遊んでいました。


弾力性があり、圧を加えると軋みます。また接合部には空胞があり、そこに水分が溜まると開く(膨張する)のが想像できます。


ヘッドロックをかけると、「みしみし」と頭蓋骨がなるのを聞いたことありませんか??



上の絵を診たら頭蓋骨がパーツごとに動いていると勘違いされる方が多いと思います。


頭蓋の縫合を外れて上のように歯車の様に動いたら大ごとです!!


脳圧が変わりすぎて失神します!!


上の絵は全体として頭蓋が動いたときに、膨張する方向性を書いただけです。


頭蓋が動くといううのは0.02ミリほど、頭蓋のパーツが膨張したり、収縮したりすることであり、植物レベルの動きです。


実際に頭蓋の大きい動きをを感じているのは、頭蓋全体の動きによって、引っ張られる頭皮などの膜の動きでしかありません!!


頭蓋全体の動きであれば5MM単位での動きはいつでもあります。


例えば、CV-4では、後頭骨が後方に開くのを抑制しているのでなく、頭蓋全体が後方に伸展するのを抑制していると表現した方が正しいです。局所的に言えば後頭骨の後方への膨張も抑制しています。


抑制によって起こる抵抗は局所ではなくグロバルな頭蓋全体の動きに対しての抵抗です!!


頭蓋初心者の人のために、上の絵に惑わされないように、書いておきます。



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