頭を前に屈曲することで、左肩甲骨の内側が痛いと言われる患者さんが3人連続でいた。
一人の患者さんは、2週間で3回ぐらい来られたが、常に首左側屈可動域制限、屈曲で肩甲骨内側痛!!
一人の患者さんの治りが悪いので初心に帰り、検査をして施術をしようと思い、
同じような症状の人の肩甲骨の可動域検査をした。
左の上部の肩甲骨の外転に制限が全員に見つかる。
肩甲骨の外転方向の矯正は私の中ではタブーであった。
胸腔を狭くするという視点でも、巻き肩で、肩甲骨内転が理想と思っていた。
肩甲骨を外転することによりどのような影響が起こるか筋繊維の走行を見ながら、考察する。
巻き肩、肩甲骨の上方回旋、外転で僧帽筋、肩甲骨後面のインナーマッソルが緩む!!
筋の起始停止が、近づくからだ。もちろん、大胸筋、小胸筋も緩む。筋の距離が短くなったことによるものだ。
通常、胸を張ると、胸筋群は伸びてγニューロンが働き、収縮しようとする。
逆に背中の筋群はαニューロンが意識的に働き収縮して筋緊張が起こる。
巻き肩と肩甲骨の上方回旋で、胸郭の前後の筋肉の均等が保たれる!!

なで肩が肩こりの原因だと日本では言われる!!
これも都市伝説である!!
なぜならヨーロッパの中世の絵を診ると、みなで肩である!!
また坂本龍馬、宮本武蔵などの武士もなで肩である!!
浮世絵の美女もなで肩である!!
しかし、彼らが現代人おように肩こりがあったとは思えない。
なで肩では僧帽筋が伸長されるように思われるが、そこで肩甲骨が素晴らしい働きをして、それを防いでいる!!
肩甲骨の謎を解き明かしていく(^^♪
つづく
肩甲骨革命は、連載されています。下記リンク詳細